警察が動かない理由と「家出」の現実:一般家出人と特異行方不明者の壁

家族がいなくなったとき、最初に頼るのは警察です。しかし、行方不明者届(旧:捜索願)を出しても、期待通りに警察が動いてくれないケースが大半です。なぜ警察は動かないのでしょうか?それは「やる気がない」からではなく、法律上の明確な区分と限界があるからです。
目次
1. 「特異行方不明者」と「一般家出人」の決定的な違い
警察が行方不明者届を受理した際、その対象者は大きく2つのカテゴリーに分類されます。この分類こそが、警察が「捜索する」か「データベースに登録するだけ」かの分かれ道となります。
① 特異行方不明者(警察が動くケース)
命の危険や事件性が高いと判断された場合、警察は「特異行方不明者」として認定し、刑事たちが動き、Nシステム(自動車ナンバー自動読取装置)や携帯電話の基地局情報などを駆使した積極的な捜索を行います。
- 定義:
- 殺人、誘拐等の犯罪に巻き込まれたおそれがある。
- 自殺をするおそれがある(遺書がある、普段の言動から推測できる)。
- 精神障害や認知症などで、自らの安全を確保できない。
- 病人や高齢者、年少者(基本的に13歳未満、状況により未成年全般)で、一人で生活する能力がない。
② 一般家出人(警察が動かないケース)
上記に該当しない場合、つまり「自分の意志で家を出た」と判断される場合は「一般家出人」として扱われます。成人の家出のほとんどがこれに分類されます。
- 警察の対応:
- 全国の警察署のデータベースに情報は登録される。
- パトロール中の職務質問や、交通違反の取り締まりなどで「たまたま発見された場合」にのみ、家族に連絡がいく(※本人が拒否すれば連絡がいかないこともある)。
- 積極的な捜索(足を使った聞き込みやハイテク機器の利用)は行われない。
2. なぜ成人の家出は捜してもらえないのか?(民事不介入とプライバシー)
「息子は今まで無断外泊なんてしたことがないんです!」「夫が突然いなくなるなんておかしいんです!」と訴えても、警察が動けない背景には、日本国憲法が保障する**「個人の自由」と「プライバシー権」**があります。
- 移動の自由・居住移転の自由: 成人には、どこに住み、どこへ行くかを自分で決める権利があります。「家族と連絡を絶って、別の場所で暮らしたい」というのも、法的には個人の自由な意思決定として尊重されます。
- 警察の権限の限界: 犯罪の証拠がない段階で、警察が個人の居場所を特定し、無理やり連れ戻すことは「人権侵害」になりかねないため、警察組織として動くことができないのです。
3. 「事件性なし」の判断が招くリスク
警察が「事件性なし(=自分の意志での家出)」と判断したとしても、それが**「安全である」という意味ではありません。**
- 突発的な家出の裏にある心理: 仕事のプレッシャー、借金、家庭不和などで行き詰まり、「死にたい」「消えたい」と思って家を出た場合でも、明確な遺書がなければ「一般家出人」とされることが多いのが現実です。
- トラブルへの巻き込まれ: 最初は自発的な家出であっても、生活費に困窮し、闇バイトや性犯罪、違法な住み込み労働などに巻き込まれるケースは後を絶ちません。
待っている間に進行する事態:放置することの危険性
「そのうち帰ってくるだろう」「警察に届けは出したから待つしかない」と考えて時間を浪費することは、状況を悪化させる最大の要因となります。家出・失踪において、時間はもっとも貴重な資源です。
1. 生存率を分ける「72時間の壁」
災害救助などでよく耳にする「72時間の壁」は、失踪事件においても重要な指標です。特に、精神的に追い詰められている場合や、何らかのトラブルに巻き込まれている場合、失踪から3日が経過すると生存率や無事発見される確率がガクンと下がると言われています。
- 所持金の枯渇: 数日分の現金しか持っていない場合、3日程度で移動手段や宿泊場所を失います。その結果、野宿を強いられたり、見知らぬ人からの怪しい誘いに乗らざるを得なくなったりします。
- 心理状態の悪化: 孤独感や絶望感は、時間が経つにつれて増幅します。「もう戻れない」という思い込みが、最悪の決断(自殺)へと背中を押してしまうことがあります。
2. SNSやネットを通じた「闇」への接続
現代の家出において特徴的なのが、SNS(X/Twitter、Instagramなど)を通じた見知らぬ第三者との接触です。
- 「神待ち」や「泊めます」: 家出願望をSNSに書き込むと、親切を装った大人から「泊めてあげる」というDMが届くことがあります。これらは、性的搾取や犯罪の出し子として利用することを目的としているケースが非常に多いです。
- 洗脳と隔離: 悪意ある第三者は、家出人に対して「親は毒親だ」「警察は敵だ」と吹き込み、携帯電話を取り上げたり、GPSを切らせたりして、家族との分断を図ります。こうなると、発見は極めて困難になります。
3. 足取りの消失
物理的な捜索の観点からも、時間が経つことは致命的です。
- 防犯カメラのデータ保存期間: コンビニや駅、街頭の防犯カメラ映像は、通常1週間〜2週間程度で上書き消去されます。警察が動かない場合、これらの映像を確保できるのは「今」しかありません。
- 目撃情報の風化: 人の記憶は曖昧です。失踪当日の服装や様子を目撃した人の記憶も、数日経てば薄れてしまいます。
警察が動かない時に自分たちでできること(初動捜査)
警察が動かないからといって、手をこまねいているわけにはいきません。家族だからこそできる、あるいは家族の同意があれば可能な「初動調査」があります。以下の項目を直ちに確認してください。
1. 部屋と所持品の徹底的な確認
本人の部屋は情報の宝庫です。「プライバシーがあるから」と遠慮している場合ではありません。
- ゴミ箱の中身: レシート、メモの切れ端、処方薬の袋などがないか。
- パソコン・タブレットの履歴:
- 検索履歴: 「自殺」「家出」「知らない土地のホテル」「長距離バス」などの検索ワードがないか。
- SNSのログイン状態: ブラウザでTwitterやInstagramにログインしたままになっていないか。別アカウント(裏垢)の存在確認。
- クレジットカードの明細: Web明細が見られる場合、直近の使用履歴(切符の購入、宿泊費、キャッシング)を確認。
- 交通系ICカード(Suica/PASMO)の履歴: カードが残されている場合、駅の券売機や専用アプリで利用履歴を表示・印字できます。
2. デジタル・フットプリントの追跡
現代の家出は、デジタル機器に痕跡が残ります。
- Googleロケーション履歴: 本人のGoogleアカウント(Gmail等)のパスワードが分かる、または共有PCでログイン状態にある場合、「Googleマップのタイムライン」機能で現在地や移動経路が分かることがあります。
- 「iPhoneを探す」機能: 家族共有設定(ファミリー共有)をしている場合、iCloudを通じて位置情報を特定できる可能性があります。
3. 知人・友人への連絡(聞き込み)
本人の友人関係をリストアップし、連絡を取ります。
- ポイント: 「家出して探している」と正直に伝えて協力を仰ぐか、「緊急の用事がある」とオブラートに包むかは相手との関係性によりますが、若年層の場合は「親には言わないで」と口止めされている可能性もあるため、「命に関わるかもしれない」と真剣さを伝えることが重要です。
自力捜索の限界と「探偵」という選択肢
自分たちでできることには限界があります。法的な壁、技術的な壁、そして精神的な疲弊。そこで検討すべきなのが、「人探しのプロ」である探偵への依頼です。
1. 警察と探偵の決定的な違い
| 項目 | 警察 (一般家出人の場合) | 探偵 (興信所) |
| 動機 | 公務としての対応 (公平性重視) | 依頼者との契約 (依頼者の利益重視) |
| 初動 | データベース登録のみ | 即日・即時の緊急出動が可能 |
| 捜索範囲 | 偶発的な発見待ち | 全国規模での能動的な追跡・張り込み |
| 情報収集 | 公的な権限内でのみ | 聞き込み、データ解析、独自ルート |
| 報告 | 発見時のみ | 経過を随時詳細に報告 |
探偵は、警察が「民事不介入」で動けない領域こそを専門としています。**「お金を払ってでも、家族の安全と居場所を買う」**というのが、探偵依頼の本質です。
2. 探偵に依頼する具体的なメリット
メリット①:圧倒的なスピード感
契約直後から調査チームが編成され、現場へ急行します。防犯カメラの映像保存期間が切れる前に、目撃者の記憶が新しいうちに、情報の断片を繋ぎ合わせることができます。
メリット②:家族の心情に寄り添うケア
警察は事務的になりがちですが、探偵(特に優良な業者)は、パニック状態にある家族のカウンセラー的な役割も果たします。「どうすればいいか分からない」という不安に対し、経験に基づいたアドバイスを提供します。
メリット③:発見後のアフターフォロー
見つかったら終わり、ではありません。なぜ家出したのか、今後どうすれば再発を防げるのか。発見時の本人の説得や、話し合いの立ち会い、必要であれば専門のカウンセラーや弁護士の紹介など、家族の再構築までサポートする探偵社も増えています。
『相談事例』:探偵が解決した家出・失踪のリアル
ここでは、実際に警察では「事件性なし」と判断されたものの、探偵による調査で発見・解決に至った具体的な事例を3つ紹介します。これらは、あなたと同じように悩み、苦しんだ末に専門家を頼った方々の実話です。
事例1:【30代男性】仕事のストレスから失踪、自殺の危機を回避
相談者: 母親(60代)
対象者: 息子(32歳・会社員)
状況: 無断欠勤が続き、アパートに行くとスマホと財布を残したまま姿を消していた。
【警察の対応】
「遺書がない」「成人の男性である」ことから一般家出人として受理。パトロール強化を約束されたが、具体的な捜索は行われなかった。
【探偵の調査】
母親からの依頼を受け、即日調査開始。
- PCの解析: パソコンのブラウザ履歴から、失踪直前に「樹海 行き方」「練炭」などの検索履歴を発見。自殺の危険性が極めて高いと判断。
- 交通ルートの特定: 部屋に残されたレシートとICカードの履歴はないが、自宅近くのコンビニの防犯カメラ(独自交渉で閲覧協力)から、服装と移動方向を特定。
- 現地捜索: 検索履歴にあった自殺の名所とされる地域の宿泊施設やレンタカー店へ一斉に電話調査。隣県のレンタカー店で似た男性の利用情報を入手。
【結果】
依頼から3日後、山中の駐車場で車内でぐったりしている息子を発見。練炭を用意していたが、実行直前で調査員が声をかけ保護。警察も駆けつけ、一命を取り留めた。現在は心療内科に通いながら、実家で療養中。
事例2:【10代女子】SNSで知り合った男による連れ去り(未成年家出)
相談者: 両親(40代)
対象者: 娘(16歳・高校生)
状況: 「友達の家に行く」と言って出かけたまま帰宅せず。スマホは電源が切れている。
【警察の対応】
未成年だが、「よくある家出」として扱われそうになる。両親は必死に訴えたが、具体的な事件の証拠(脅迫電話など)がないため、Nシステムなどの捜査は後回しにされた。
【探偵の調査】
- SNS解析: 娘の裏アカウント(別垢)を特定。そこには「泊めてくれる人募集」「親ウザい」との書き込みがあり、特定の成人男性アカウントと頻繁にやり取りしている痕跡を発見。
- サイバー調査と行動調査: 相手男性の過去の投稿画像から、居住地域を特定。さらに、男性が利用している最寄り駅を割り出す。
- 張り込み: 駅周辺および特定したエリアで調査員数名による張り込みを実施。
【結果】
依頼から5日後、男性と一緒にコンビニから出てくる娘を発見。即座に警察に通報し、連携して保護。男性は未成年者誘拐の疑いで警察の聴取を受けることに。娘は洗脳に近い状態だったが、両親とカウンセラーの対話により徐々に落ち着きを取り戻した。
事例3:【40代男性】借金と女性問題を苦にした計画的失踪
相談者: 妻(40代)
対象者: 夫(45歳・自営業)
状況: 「出張に行く」と言って出たきり、連絡が途絶える。後日、消費者金融からの督促状が届き、借金が発覚。
【警察の対応】
「金銭トラブルによる逃避(夜逃げ)」は民事案件であり、事件性なしと判断。捜索は不可能と告げられる。
【探偵の調査】
- 金銭・行動パターンの分析: 夫の車の車種とナンバーから、独自ネットワークで目撃情報を収集。
- 関係者への聞き込み: 仕事仲間への聞き込みから、夫が最近親しくしていた女性の存在が浮上。
- 潜伏先の特定: その女性の居住地(地方都市)を割り出し、現地調査員がアパートを監視。
【結果】
依頼から2週間後、女性宅に出入りする夫を確認し、証拠写真を撮影。妻が現地へ向かい、探偵立ち会いのもとで話し合いを実施。夫は現実逃避していたことを謝罪。離婚か再構築かは時間をかけて話し合うことになったが、少なくとも「どこにいるか分からない不安」は解消された。
失敗しない探偵社の選び方と注意点
探偵への依頼は、多くの人にとって初めての経験であり、決して安い費用ではありません。弱り目に祟り目で、悪質な業者に騙されないために、以下のポイントを必ずチェックしてください。
1. 「探偵業届出証明書」の確認
探偵業を営むには、公安委員会への届け出が必須です。
- ホームページに「探偵業届出番号」が記載されているか。
- 相談に行った際、事務所の見やすい場所に「探偵業届出証明書」が掲示されているか。これがない業者は違法業者(モグリ)です。絶対に依頼してはいけません。
2. 料金体系の明確さ(総額か、成功報酬か)
トラブルが最も多いのが料金です。
- 不明瞭な追加料金: 契約時の見積もりは安かったのに、「車両代」「機材費」「深夜割増」などで、後から高額な請求が来るケースがあります。「追加料金は一切かからないか」「かかる場合の条件は何か」を契約前に書面で確認してください。
- 成功報酬の定義: 「見つかった場合のみ支払う」という成功報酬制の場合、「何をもって成功とするか」の定義が重要です。「居場所が判明した」だけで成功なのか、「本人を連れて帰ってきた」ことが成功なのか、認識のズレがないようにしましょう。
3. 面談時の対応と契約書の有無
- 強引な契約: 不安を煽り、「今すぐ契約しないと手遅れになる」と即決を迫る業者は要注意です。優良な探偵社は、冷静に状況を分析し、リスクと可能性を説明します。
- 契約書の交付: 探偵業法により、契約時には重要事項説明書と契約書の交付が義務付けられています。これらを書面で交わさない業者は法律を守っていません。
4. 過去の実績と得意分野
探偵にも得意・不得意があります。「浮気調査」が得意な探偵が、「人探し」も得意とは限りません。
- 人探しの専門チームがあるか: 行方不明者捜索は、浮気調査とは異なるノウハウが必要です。
- 発見率や解決事例: 具体的な事例(プライバシーに配慮したもの)を提示できるかどうかも判断材料になります。
まとめ:一人で抱え込まず、プロの力を借りてください
大切な人がいなくなる。その事実は、あなたの日常を一瞬で壊し、終わりの見えない暗闇の中に突き落とします。
警察が動いてくれない現実に直面し、憤りや無力感を感じているかもしれません。しかし、警察が動かない=打つ手がない、ではありません。 日本には、公的な捜査が及ばない領域をカバーし、あなたの「会いたい」「無事を確認したい」という想いを実現するために活動しているプロフェッショナルがいます。
待っているだけの時間は、解決を遠ざけるだけです。
もし、ご自身の力だけではどうにもならないと感じたら、あるいは警察の対応に限界を感じたら、迷わず探偵事務所の無料相談を利用してください。
- 「こんな些細な情報で依頼できるのか?」
- 「費用はいくらかかるのか?」
- 「そもそも探してもらえる案件なのか?」
まずは電話やメールで話を聞いてもらうだけでも、状況を整理し、次の一歩が見えてくるはずです。あなたの迅速な行動が、大切な人の命と未来を守ることに繋がります。
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どうか、諦めないでください。私たちと一緒に、大切な人を家に連れて帰りましょう。



